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ルービックキューブを10000回揃える合宿を企画した話

※有識者には媚を売るタイプなので以下からルービックキューブを3×3と表記します。


この記事はSpeedcubing Advent Calender 2019 の19日目の記事です。
18日目はkodama417さんの「珍しいパズルの紹介」でした。
20日目はK・八幡さんの「【CSP】スクエアのパリティについて」です。



知っている人もそうでない人も初めまして。
4×4替え歌bot 兼 _(:3」∠)_です。(身内バレを避けるためここでもTwitter垢名でも呼び名をぼかしています。知っている人は適当に呼んでください、嬉しいです)

数年ほど前から、3×3などのキューブを早解きしてスピードを競うスピードキューブ界にたまに現れる身であり、大阪大学キューブサークル ROCK MENの元メンバーでもありました。(もうとっくに引退して今は社会人をやっています)
ライト勢のつもりですが、何の因果かこうしてキューブのブログを書くまでに至っています。なぜ。



さて、世間一般的には3×3の六面を1回揃えるだけですごいこと。しかしスピードキューブ界において六面を揃えるというのは、必要最低限の技術です。
そんな3×3を合計10000回揃える合宿を企画し、先日の2022年3/4(金)~3/6(日)にかけて行いました。

この記事は合宿開催までの緊張と苦悩と汗と涙にまみれた日々を振り返り、当日の様子をご紹介するものです。
願わくは本記事によってキューブ合宿開催のハードルが下がり、スピードキューブの多様な楽しさを伝えることに寄与できたらイイナー。




この記事のもくじは以下の通りです。

1.合宿開催の経緯
2.企画
①ルール
②開催場所
③参加条件
④費用負担
⑤参加者募集
⑥開催準備
 ⅰ.場所の確保
 ⅱ.合宿のしおり作成
 ⅲ.運営準備物
3.当日
①Day1(3/4(金))
②Day2(3/5(土))
③Day3(3/6(日))
4.振り返り
5.まとめ(あとがき)

「細かいことはええ、合宿の様子だけ知りたいんや!」という人は「3.当日」の部分のみ読むのがおすすめです。後述する執筆者・一部メンバーのTwitterでは当日の様子が写真付きでツイートされているので、そちらも併せると臨場感が味わえます。



1.合宿開催の経緯



苦しいこと、したくないですか?
できればだれかを道連れに。



みんなで苦しいことがしたい。
そんな気持ちから生まれたのが10000回合宿です。





執筆者が学生の頃から10000回合宿の構想自体はありました。ROCK MENの活動中も何度も話題に上りました。
しかし、実行には至らず、気づけば執筆者は大学を卒業し、社会人三年目としてあくせく働いておりました。


そんな折、今年度で学生を卒業する予定の師匠兼友だち兼同期(?)まっしゅのこんなツイートが目に留まりました。



「じゃあやろっか。」
そんな軽い気持ちで、今まで二の足を踏み続けた「3×3を10000回揃える合宿」企画がスタートしました。




2.企画
合宿を開催するにあたり、①~⑥の順番で企画を進めました。

①ルール
以下が本合宿でのルールです。

1.3×3を揃えた回数のみカウントする
2.規定回数を揃えるまでは帰れない
3.楽しい思い出を作る


特に「1.3×3を揃えた回数のみカウントする」はBLDとOHも可とするとしました。
まっしゅと相談した結果、公式の種目で3×3を揃えるものをカウントするのが妥当だろうという結論に達したためです。
3×3以外のキューブを許可してしまうと「4×4は1回揃えたら3×3を3回揃えたことにしよう」などの別ルールが多数生まれる恐れがあり、集計に多大な支障が出ることが予想されたため、「3×3を揃えた回数のみ」としました。(息抜きに他のキューブを回す分には自由です)

ちなみに「3.楽しい思い出を作る」はあえて明記しています。
合宿の主目的である「みんなで3×3を10000回揃える」は、字面だけ見るといかにも楽しそうに見えるかもしれません。しかし正気の頭で考えるとただの苦行です。
ルール上で少しでも楽しげな雰囲気を演出して何とか参加者を増やそうと画策していた覚えがあります。



②開催場所
ROCK MENは下宿勢が多数いるため、誰かの下宿先を開催場所にすることも検討しました。しかしこの時点で参加者数は執筆者とまっしゅ以外に確定しておらず、また、せっかく参加してくれる後輩の負担が増えることは避けたかったため、よほどの小人数でない限り、宿泊可能なレンタルスペースを借りるという想定にしました。



③参加条件
参加者を募集するにあたり、募集文には参加条件を記載する必要があります。そこに、前述した合宿ルールと「途中参加OK」、「かかる費用は頭数で割る」を付け加えました。
「3×3を10000回揃える」だけではいかにも怪しげで不透明かつハードルの高い合宿のように思われてしまうため、何かの気の迷いで少しでも参加してみようかなというメンバーが増えることを願ってです。




④費用負担
個人的にどういう仕組みにするか一番悩んだのがここです。
募集文で「かかる費用は頭数で割る」と明記する以上、参加者数が少ない場合は一人当たりの負担が大きくなる恐れがあります。
しかし、後輩には気軽に参加してほしいという考えがあったため、費用面がネックで参加を諦めざるを得ないメンバーが出るようなやり方は出来るだけ避けたいと思っていました。(これは執筆者個人の考えであり、実際合宿を企画する際は気にしなくて良いポイントだと思います。執筆者自身は学生時代、特に裕福ではなく、大会遠征等を交通費の関係で諦めることもあったので……)

そんなこんなで色々検討した結果、出す余裕がある人間(社会人)が不足分を出せば良いという結論に達し、学生は2泊3日全日参加で最大4000円の参加費を徴収、参加日数次第で減額措置ありというラインを決め、募集文にも明記しました。



⑤参加者募集
執筆者はとうの昔にROCK MENを引退しているので、今回の企画はサークル活動とは一応別種のものです。そのため、参加者にサークル外も含めるか一瞬悩みました。
しかしあくまでも「学生のときにやりたかったこと」を実現させたかったため(あと外部人員を許可すると線引きと収拾が絶対つかなくなるので)ROCK MEN内での募集に留めました。

コロナ禍のため参加は任意とし、参加希望者が確定次第、日程調整に入る事にしました。


ROCK MENのLINEグループには現在22名がいます。
こういうイベントに乗っかってくれそうなメンバーは、可能な限り多めに見積もって約10人。ただ、あくまでも希望的観測を含めた事前予想なので、実際集まるのは執筆者を含め5人ほどかなあと考えていました.







最終的に集まったのは、執筆者を含めて9人。多い。
嬉しい悲鳴です。






⑥開催準備
メンバーが確定したので本腰を入れて準備に入ります。
年度内開催が望ましかったため、想定時期は春休み。企画の動き出しは12月でスケジュール調整は年内に完了。
合宿開催日は3/4(金)~3/6(日)に決定しました。ようやく開催に向けての準備ができます。


ⅰ.場所の確保
参加人数が9人と大所帯になったので、レンタルスペースを借りることは確定でした。
人数確定前から何件か目星を付けていたものの、9人を受け入れてくれるスペースはそう多くはなく、強制的に2件に絞られました。
合宿中は精神も肉体も負担がかかることは容易に想像できたため、2件の中でも設備が整った3階建て屋上付きの一軒家を借りることにしました。
設備・立地が良く、リビングは畳とフローリング、ソファとこたつと大型テレビあり。布団はふかふかで清潔な状態ですでに敷かれており、お風呂は広い。
非常に良い選択だったと今でも思います。特にごみ捨ては最後にまとめておくだけで全て処理してくれるのがとてもとてもありがたかった…。(Wi-Fiは「……」という感じでしたが)



ⅱ.合宿のしおり作成
場所が確保されたのち、合宿のしおりの作成に入りました。これは作っても作らなくても支障はありません。
しかし、最初に完成品を見せたまっしゅの言葉を借りるなら「しおりを作るひと手間でイベントが一気に盛り上がる感じ」があったので、個人的には作って良かったなあと思っています。
以下がしおりのページです。(一部除いたページがあります)
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余談ですが丁度仕事でも冊子を作る業務をしている時期だったため、作成中は何度も仕事のことを思い出して嫌な気持ちになりました。(しおりのタイトルがダサいのは許してください)


メンバーページはもっと充実させても良かったのですが、なにぶん時間がなく、こうなりました。(もし次を作るなら懐かしのプロフィール帳オマージュにしたい)
三日間のスケジュールは暫定ゆえに当日の変更点が多く、役に立ったとは言い難かったです。ただ、このしおりで、9人もいるメンバー全員と合宿中の大体の流れを共有できたのは楽でした。
しおりはPDFをLINEグループにて共有し、コンビニネットプリントにも登録して印刷したい人だけ印刷して持参する形にしました。(最終的にまっしゅが気を利かせて自宅で全員分を印刷してきてくれました)



ⅲ.運営準備物
設備が整ったレンタルスペースを無事借りることができたため、運営として持っていったのは、小さめのホットプレート、除菌用のアルコール類、マスク(50枚入り)、箱ティッシュ、スケッチブック、マーカーペンセットです。少なく済んだので楽でした。
おかねの ちからって すげー!

スケッチブックは当日のタイムなど経過の様子を書き留める用に購入しました。合間に自由に落書きなどもしたかったのですが、合宿中にそんな心の余裕はありませんでした。
合宿の思い出を形に残したかったため、これも作って良かったです。
実際のページはまた後述します。




3.当日
①Day1(3/4(金))
合宿が楽しみで楽しみで、当日は朝の3時半に目が覚めました。おはようございます。
しかし、執筆者は人生の敗北者であるため、平日は当然のように仕事です。しかも繁忙期。この日も2日前から「残業あるよ宣言」されていました。

集合時刻は15時。どう頑張っても間に合わないので、先に始めてもらいました。


合宿開始前に書いてもらった各自の意気込みです。(事前にスケッチブックは渡していました)
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執筆者の仕事が何とか終わり、到着は19時過ぎ。這う這うの体で部屋に入ると、かわいいかわいい後輩たちの「おつかれさまでーす」の声に迎えられました。泣きかけた。(こらえた)

執筆者が到着した時点でのソルブ記録です。
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既に生じているソルブ数の開きように、果たして追いつけるだろうかと一抹の不安を覚えました。

ともあれ晩ご飯。


本来2日目にやる予定のたこ焼きを一日前倒しで開始。
「たこ焼きを作ったことがない」というメンバーが大半だったので、経験者がお手本を見せてから未経験者が挑戦する運びとなりました。
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ごちそうさまでした。
みんなで片付けをして、本格的に全員でソルブスタートです。
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風呂・睡眠は各々好きなタイミングでとることになっていたため、淡々と回していきます。
まっしゅにFire TV stickを持ってくるようお願いしていたので、みんな大好きすがまさんのexample solveを見たり…。
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17×17の組み立て動画を見たり…(視聴時間3時間ほどありました)。
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このときはまだ初日で余裕があり、みんなでお喋りしながら回しています。
0時時点でのソルブ数
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2時頃にまっしゅとももりょーくんが連れ立ってお風呂場に行き、1時間以上戻ってこないなどのハプニングもありました。
執筆者は仕事による到着の遅れもあったため、400回ほど揃えてから3時に就寝しました。


②Day2(3/5(土))
起床。6時に目が覚めました。
リビングに行くとまっしゅとタニくんとメルセンヌくんがいました。徹夜組です。
無言でこたつに入ってキューブを手に取り、回します。

まっしゅとタニくんは就寝しました。
孤独のグルメ、シン・ゴジラ、すがまさんの4×4OH動画、あさとさんの3×3動画等々を見つつ、手はキューブを回し続けます。

知らぬ間に昼も近づき、他メンバーも起きたり銭湯に行ったりこたつで二度寝したりしながら、一人また一人とリビングに集合しました。次第に言葉数も減っていき、キューブを回す音だけがリビングに響いていました。
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ただ、回し続けます。


10000回揃えるためだけに無言でキューブを回す。


ときたま誰かがsub10を出し「ヨシ!」という声に「オメデトー」と誰かが返す。


気づけば、テレビはMax Parkがサンタ帽を被ってキューブを回す動画を流していました。




Maxのソルブ音と全員のソルブ音が混じり合ってリビングはうるさいくらいのはずでした。
しかし記憶に残っているのは、ピリついた空気、じっとりとした息苦しさ、重苦しい沈黙です。





休憩したい。
しんどい。
でも回さないと終わらない。

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13時前になり、ようやく昼ご飯です。

執筆者を含む一部メンバーは逃げるように近くの王将へ行きました。疲れ果てています。
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帰るとキューブを回さないといけない、まだ帰りたくないという気持ちでゆっくりお昼を食べました。
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食後、帰りたくない一心で近くのクレープ屋へ誘うと、家にいたメンバーも含め何人かが着いてきてくれました。
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おいしい。



現実逃避も済んだので再開します。10000回揃えないと帰れないからです。
メンバーもやや元気が戻り、口数が少し増えていました。
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そして、晩ご飯。メニューは餃子です。
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「餃子を包んだことがない」というメンバーが大半だったため、こちらも経験者がお手本を見せてからみんなで包みました。
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おいしそうだね~。



片付けが終わり、一旦集計です。
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ここまでで8671回。残りは1329回。
各自最後の5回は計測会形式で計測しよう!という提案があったため、5回×9人= 45回を引いて、残りは1284回。
これを9人で割りました。142回担当が3人、143回担当が6人。

計算が終われば合計10000回に向けて回します。


このあたりで身体の不調を訴えるメンバーが出始めました。
指が痛い、手首が痛い、手に力が入らない、腰が痛い、視界が霞む。

執筆者も右の人差し指が限界に近く、休憩を挟みながら涙目で回します。
疲労をキューブを回すことで誤魔化し、各自に割り当てられたノルマ達成に向けて、ただただ指を動かします。





早く終わらせたい。
このとき、全員の心は確かに一つでした。






一人、また一人とノルマを達成し、最後の一人が回し終えるといよいよ、計測会用に取っておいた45回を残すのみとなりました。

スタックタイマーが2台あったため、2人ずつ計測していきます。
泣いても笑っても、10000回合宿のソルブはこれで最後です。


執筆者は合宿の終わりが迫る中、感慨など何もなく、ただただ「もう許してくれ…」という気持ちで計測しました。

そして10000回目です。


「「「「「「「「「おつかれさまでしたー!」」」」」」」」」


合宿二日目の深夜。
メンバーの身体と心に「疲労」という大きな大きな爪痕を残し、10000回が達成されました。




終わってしまえば残りは自由時間です。
10000回達成に祝杯を上げるもの、個人の目標ソルブ数達成に向けて徹夜覚悟でまたキューブを回し始めるもの、キューブのメンテを始めるもの、就寝するもの……etc。
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執筆者は指がすでに限界を迎えていたため、京大スピードキューブサークルKUbersが毎週金曜にTLへ投稿する計測会用のスクランブルを回した後、こたつに潜って梅酒を片手にけものフレンズを視聴し始めました。
2話目以降の記憶はありません。


夢うつつながら、深夜に連れ立ってコンビニに行ったり、深夜カップ麺で盛り上がったり、合宿の醍醐味ともいえる夜更かしを楽しむメンバーもいたように思います。



③Day3(3/6(日))
起床は6時過ぎ。
寝ているメンバーもいれば、個人で2000回達成を目指してキューブを回し続けているメンバーもいました。
朝ごはんを近くのコンビニまで調達しにいき、チェックアウトの11時までのんびり過ごします。
みんなでNHKを見たり、ウマ娘について話す様子もありました。
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チェックアウト一時間前には全員で掃除をし、記念写真を撮って解散しました。

家に着くまでが10000ソルブ合宿です。
おつかれさまでした。
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(手に力が入らないから字がガタガタになっている…)




このあと執筆者は、望月さんの「ラノベで覚えようノレービックキューブ6面攻略!「俺の幼馴染みがスピードキューバーで妹かも知れない!?」の聖地巡礼をしに京都まで行きますが、それはまた別のお話。
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4.振り返り
やってよかったことは多々ありますが、それはメンバーそれぞれの胸の内に秘めておいていただいて。
反省点をいくつか挙げておこうと思います。

①余裕がなかった
3×3を10000回揃える合宿、本当に揃えるだけで終わりました。ご飯を食べることしか娯楽がなかった。
もっとほかの遊びをする余裕があればよかったね……。
ただ、正直二泊三日が適切な日数でしたし、あれ以上余裕を持たせていたらダレていた気もするので、バランスは考えどころです。


②身体がつらかった
本文中にもありましたが、この合宿、疲労が大きいです。
せめてアイシングの準備くらいはしておくべきでした。
また、座敷で長期のキューブ合宿をするのは考え物だなと感じました。腰と背骨が死んだので。
数時間のオフ会であればコミュニケーションのとりやすさから座敷に軍配が上がりますが、負担という点で考えると、椅子と机があった方が身体の不調が尾を引くことはないのではと思います。





5.まとめ(あとがき)
関係各位の皆様本当に申し訳ありませんでした!!!
特にアドカレ主催者、前後の記事の執筆者の方々、多大なご迷惑をおかけしました。
さる2019年12月19日、本来この記事とは別コンセプトの記事がSpeedcubing Advent Calender 2019 19日目に上がる予定でしたが当日になっても上がらず、予告していた26日以降になっても上がらず、楽しみにしてくださっていた一部の方を失望の渦に巻き込みました。(該当の記事は現在も執筆中です。マジで。まだ完成していません。あとちょっとです)

何とか完成させようと七転八倒しているこの3年間に、合宿企画が生まれ、実行されてしまい、企画・運営をしたし記事を書くか…となりました。
しかしアドカレカルマが雪げていないのに新しい記事を更新して良いのか?と悩んだ結果、こちらをアドカレ掲載用の記事にすることにしました。
2019年の自分が色物記事とか銘打っていたため、まあちょうどよかったのではと思います。
お目汚し失礼しました。本記事で♰ 禊 ♰としたいと思います。
ありがとうございました。





以下は個人的な振り返りとかあとがきです。
合宿の企画という点ではそんなに関係がないため、興味がある方のみお読みください。




合宿楽しかったです!!!!!(大声)

この世情の中、実行するかどうかは本当にギリギリまでずっと迷っていました。お叱りの意見は多数あるかと存じます。
結局、合宿の中止ラインを「緊急事態宣言の発令」としていたため、運営判断でGOサインを出しました。その代わり、感染防止対策として消毒用アルコール類等の持ち込み、しおりに体温を書くスペースを用意する、換気の徹底、マスク会食などなど、事前に気を遣えるところは準備できていたかなと思います。

結果として欠席者もなく、10000回も無事達成され(代償に人差し指が猛烈に痛い中今も文字を打っていますが)、大きなアクシデントもなく終了しました。無事に終わって本当に良かったです。

欲を言えばみんなでチームBLDをしたりボードゲームをしたり、3×3を回す以外の事をする時間が取れたら良かったですね。ただ、当日の時間的にも体力的にも執筆者にはとてもそんな余裕はありませんでした。ボードゲームを持ってきてくれていたまっしゅとタニくんごめんね…ありがとうね…。



メンバーには感謝しきりです。開催日が近づくまでは基本的に合宿LINEが動くことはほぼなく、不安な気持ちにさせていたように思います。
開催1カ月前に突然「今のところ合宿はやる予定だからよろしくね~」のLINEが来たり、1週間前にいきなり合宿のしおりのPDFが送り付けられたり、主催者が仕事で初日は途中参加だったりと、実際にスタートするまで「本当に合宿やるのか?」という疑念に苛まれていたメンバーもいたのではないでしょうか。(自分だったら絶対「運営陣大丈夫か?」って思ってる)
優しく迎えてくれたROCK MENのみんなだいすきだよ…。


裏事情なのですが、執筆者の仕事の繁忙期は毎年1~3月。準備・開催期間に見事に直撃していました。
本来であればメンバーでわいわい準備するのも楽しみの一つだとは認識していましたが、準備のための仕事を後輩に振る余裕が全くありませんでした。ゴメン…。

まっしゅになら雑に振れるかなと、1月のある深夜に電話しましたが、雑談もそこそこに「修論つらい」という話に。ウンウンと相づちを打つこと3時間半が経ち、まっしゅの携帯の電池が切れてそのまま通話終了。
合宿については何も決まらず、寝不足の頭でこれは無理だなと諦めて一人で運営をすることにしました。まあそれはそれで楽しかったです。

ただ、全てを一人で決定してしまうと間違った方向に暴走したときに止めてくれる人間がいないため、最終的な確認だけはまっしゅにお願いしていました。こちらの意図を汲んだうえでフラットな意見をくれるのでやりやすかったです、せんきゅー!




このコロナ禍で、大学のキューブサークルはかなり厳しい状況に立たされていると察します。
そもそもスピードキューブなんて一人でもできる遊びを、サークルに入ってまで他人と共有しようという酔狂な人間たちが、同好の士とのコミュニケーションを欲していないわけがありません。しかし、大学はオンライン授業が続き、新入生をサークルに迎えることは非常に困難です。
ROCK MENに限らず、他大のキューブサークルも存続の危機に瀕しているとの噂をたびたび耳にします。

執筆者個人としては下の代の子たちがサークルを存続させようが潰そうが好きにしてくれの気持ちですが(実際阪大もROCK MENより前にかつてキューブサークルがあったらしい)、こうしてサークルの有志で楽しい企画をしていたこともあるんだよと記録に残すのは悪くない選択肢かなと感じたので記事にしました。(まあこれはサークルの企画とは一応別だけどね)


みんなも落ち着いたらキューブ合宿やろうね!
しんどくて楽しいよ!




以下は謝辞です。
まずアドカレのために書いていた本来の記事にて引用の許可をお願いしていたキュービストの皆さま。
該当記事は鋭意執筆中です。もう少しお待ちくださいごめんなさい…。許可取りされたことすら忘れてらっしゃる方が殆どだと思います…(執筆者ももはや曖昧です)。



次に参加してくれたROCK MENのメンバーたち。
急に提案された得体の知れない合宿に嬉々として参加してくれてありがとう!楽しかったです。
このメンバーでなければ思いつかないことも多数ありました。特に「最後の45回は計測会形式にする」とかは執筆者1人じゃ絶対思いついてなかった。
後輩のみんなが参加してくれなかったら、執筆者とまっしゅで1人5000回ずつの地獄の10000回合宿が実行されるところでした。助かりました…。

ROCK MENのメンバーには普段からかなり重たい愛を向けています。みんなの、コミュニケーションがきちんと取れて、他人に干渉しすぎないところが大好きです。



師匠兼友だち兼同期(?)のまっしゅ
合宿企画にあたりノリノリで相談に乗ってくれてありがとう。修論執筆おつかれさま。卒業おめでとう。
社会の歯車へようこそ。


本文では詳しく書いていませんが、10000回合宿は北大キューブサークルHRCCの皆様が2017年に開催していたものに憧れたのが開催経緯の原点です。
ずっと憧れでした。できて良かったです。ありがとうございます。



最後に忘れてはならないのがこの記事です。
4BLDについて

本来のアドカレ投稿日である2019年12月19日。穴をあける形になってしまった当日、彗星のごとくTLに現れ、アドカレ記事を求め飢え渇くキュービストたちのオアシスとなってくださいました。(この日に投稿しても大丈夫かどうかの確認は事前にありました)
執筆者のしーなさん、本当にありがとうございました。
表題種目でNRを取ってから記事を書くことを己に課している、記事の妥当性の証明に一部の隙も無い素晴らしい記事です。読んだことのない方は是非読んでください。既に読んだ方はもう一度読んでください。(合宿記事を書き上げた後に「その節はありがとう」の連絡をしたら「もう4BLD出来ない」とおっしゃってましたが…)







こんな合宿を毎年企画する甲斐性はないので、第二弾があるのかは不明ですが、まっしゅがやりたいとか言っていたのでおまかせすることにします。
それではまた次の機会がありましたら。

(2022年3月12日)
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